「Scoot(スクート)」は、シンガポールを拠点にした格安航空会社(LCC)。2012年に就航を開始し、独自のサービスや低価格設定で急成長を遂げています。ソーシャルメディアを利用したプロモーションに力を入れていて、フェイスブックページでは、ユニークな投稿で楽しませてくれます。
各部署の責任者がコントに参加!クレーム処理にも対応
「スクート」のフェイスブックプロモーションでは、経営責任者やクルー、各拠点のスタッフらが実名で頻繁に登場します。中でも大反響を呼んだのが、30万「いいね!」記念で実施した3000席限定の航空券セールです。
1席3シンガポールドル(約250円)で売り出したところ、1時間足らずで売り切れに。一気にアクセスが集中したため、応募ページにアクセスできないというユーザーから怒りのコメントが相次いで寄せられました。
翌日、「スクート」の財務責任者が投稿(図1)に登場。サーバの状況を説明し、システム管理者を問いつめるコントで笑いを誘います。そして、新たなバーゲンの実施を約束したのです。
図1:コント 〜システム管理者をこらしめてやる!〜の巻
数日後、今度は収益管理者がバーゲンの実施コメントをしますが、ユーザーからは「前回のセールより安くないし、魅力がない」等の不満まじりのコメントが続きます。
「スクート」はどんな切り返しで乗り切ったと思いますか?
図2:コント 〜勝手に値下げしちゃえ〜の巻
なんと、収益担当者がイベント実施中に席をはずした隙を狙って、「どんどん安くするぞ」と、勝手に価格を書き換えるシステム担当者の姿がフェイスブックページに現れたのです!(図2)。彼は「収益担当者が戻ってくる前に、予約ページで価格をチェックしよう!」と呼びかけます。
するとユーザー側からも、「12月のバンコク行きも安くお願い!」「いっそ全部タダにして!」など、システム担当者にリクエストが送られました。
このような手法には、もちろん賛否両論がありますが、その面白さや親しみやすさから、ファンを着実に増やしているのも事実です。
挑戦的で臨機応変の対応が求められるイベントは、「とりあえずやってみる」シンガポールだからこそ、実現しやすいのかもしれませんね。
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