2014年2月1日土曜日

日本とインドネシアの合作テレビドラマ。映像ものの効果はいかに?

 Selamat pagi(スラマッパギ)!インドネシア担当のロナルドです。
 私は先日テレビで一本の良いドラマを観ました。それは“Aishiteru”(『愛してる』)というテレビドラマで、日本とインドネシアのテレビ局の合作によるものでした。

 このドラマは日本とインドネシアの国交樹立55周年を記念して作られ、内容は日本人男性とインドネシア女性とのロマンス。ヒロインの女子学生が研修中のテレビ局に、ヒーロー役の男性が太平洋戦争で従軍記者として活動してのちに行方不明となった祖父を探しに来るところから始まります。初めのうちは衝突していた2人が、だんだんと愛を深めていく…という展開。

 最も印象的だったのは、主人公の行方不明だった祖父の運命に関するところでした。彼は非常に高潔な精神の持ち主で、インドネシア人の家族を保護していました。ドラマを観る前に調べていて知ったのですが、ドラマのなかに限らずこうした日本人は実際に何人かいて、インドネシア人のなかでヒーローとなっていたそうです。また、太平洋戦争が終わったあともインドネシアに残り、インドネシアの独立戦争に参加した元日本兵には、インドネシア人として称えられ、英雄墓地に葬られている人もいるそうです。

 ドラマでは、そのストーリーや登場人物の芝居に心が惹きつけられました。大きな映画館でやっているような映画ではないけれど、いつまでも記憶に残るようなドラマでした。インドネシア人は映画もドラマもよく観るので、こうした映像を用いたキャンペーンなどはきわめて有効だと思います。

(アジアクリック・インドネシア担当/ロナルド)

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