2013年4月29日月曜日

4つの結末、9つのストーリーをFacebook動画アプリで展開したインドネシア柔軟剤ブランドの事例


今日は、ソーシャルメディア先進国であるインドネシアの、動画プロモーションの実例を紹介しましょう。


2010年ころより、インドネシアではFacebookによるブランディングキャンペーンが多く行われてきました。衣服の柔軟剤ブランドであるDownyインドネシアは、ユーザーの選択によって4つの結末、9つのラブストーリーを展開できる動画をFacebookアプリでリリース。



ターゲットである20代インドネシア女性と感情コミュニケーションによって結果48,000いいね!、1,700フォロワー、1,500件のコメントを得ることができました。

この成功事例は、その後の東南アジアFacebook動画キャンペーンの礎となったのです。

この例から分かる通り、インドネシアを始めとした東南アジアの消費者はエンターテイメント、楽しさ、心地よさを求めます。楽しさの中からブランドに親しみを持つのですね。
 私達も、気持ちよく楽しくブランドを好きになり買ってもらうよう、パラダイムシフトをしていきたいものです。
(髙橋学/アジアクリック)


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東南アジア市場のPRオフィス機能を代行、ASEANの消費者と日本のビジネスマッチングを提供しています。 観光インバウンドに、企業の現地営業サポートに。詳しくは
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2013年4月27日土曜日

シンガポールで1001名の来店! THE BODY SHOPのFacebookAppマーケティング事例

今日はシンガポール・ボディショップの事例を紹介しましょう。
いつもオープンなボディショップ。もちろんFacebookでもブランドページを開設しています。


 そして、来店促進で一つのFacebookアプリを企画しました。
「美しいとは、外見か心か行いか?」です。


このアプリ個人情報(名前や住所等)を入力しに参加し投票すると、5シンガポールドル(400円相当)のバウチャーが電子メールに送付されます。
 しかも、それを持って来店すると THE BODY SHOPオリジナルのシャンプー(60ml✕3個)を貰えるという仕組みです。
(ちなみに「行い」が美しいという価値観が最も多かったようです)

結果、なんと合計1001名がボディショップに来店しました。

ブランドに合ったブランディング、美しい心を磨くためのTHE BODYSHOP。

シンガポールなど、東南アジアでも感情コミュニケーションは何よりも最強のマーケティングなのです。
(髙橋学/アジアクリック)

【EC事例】インドネシアのデジタルマーケティングは女性市場を狙え!


今日はインドネシアで設立4ヶ月にもかかわらず月に100~200件の注文があるECサイトの事例を紹介します。


まず、この図を見て下さい。

    大量の人口と発展する女性の情報欲をツイッターに集め、核にし、大量のトラフィックをECサイトやfacebookに集め、集まった分だけ売り上げがあがります。
 今ではBBM経由だけでも月に100~200件の注文があります。


つまり、圧倒的な人口を背景に、インドネシア発の「女性が美しく健康になる」コンテンツを日々ポータルサイトにストック、ツイッターで発信しつつフォロワーを集め、Facebookではコミュニケーション深化による信頼構築に努め、キャンペーンなど全てをツイッターで発信する。
 
ソーシャルメディアは大人口であればあるほど威力を発揮するという好事例です。
  このように、インドネシア、ジャカルタは大人口の発展段階で「新しい豊かさ」にお金をかけます。
女性の欲望が「よりお得に・より綺麗に」情報を求めているからです。



 ダイソーから始まり、日本並の金額のファッションや化粧品も受け入れられていますが、良いことばかりではありません。
ECサイトは楽天インドネシアが苦戦しているように競争が激しく、どんどん成長する「女性の口コミ力と欲望、市場の変化」を常に現地で捉えないと2,500万人のメガシティーであるジャカルタ、二億四千万人の多民族国家インドネシアの国際競争では生き残れないでしょう。
 しかし今のジャカルタは、現在のタオバオや360が寡占する中国のような成熟市場ではまだありません。

 「美しく健康に」なるための手法やマーケティング方法は、日本企業に一日の長が有るのではないでしょうか?
(髙橋学/アジアクリック)

 

2013年4月24日水曜日

インドネシア・シンガポール・マレーシアの最新ビジネス市況ダイジェスト(2013年3・4月)




今回、インドネシア・ジャカルタからシンガポール、マレーシア・ペナンまで南から北へ横断した。

ジャカルタ、シンガポール、ジョホールバル・マラッカ・クアラルンプール・ペナン。 
それぞれの国で地元市民、ソーシャルメディアのプロと交流でき、現地の概況は以下のようだとわかった。
東南アジアは混沌とした熱気に溢れ、遅々としながら大きく発展に動いている。


▼インドネシアの現状
ジャカルタは渋滞が生活の一部

一般的に月収3〜5万円と貧しく、約30%が義務教育でない高校に進学できないためまだまだ発展途上国として礼節・マナー・公共概念など教養が追いついていない。生活にていっぱいである。治安と政治が三ヶ国中最も不安定で、様々な局面で袖の下とコネが必要で上層部のネットワークが強いのは中国に似ている。4%しかいない華人の経済での強さ。伝統的な華人とモダンな華人に別れ、近現代史的な理由から大部分が華語を解せず、英語とインドネシア語を話す。
しかし大人口で楽天的なインドネシア人には廉価な商品、サービスなら売れると思いがちだが、富裕層も多いことを忘れてはならない。ここがインドネシア市場へのチャンス。生活面では渋滞問題が何よりもネック。

ブロックM地区の日本スーパーも土日は地元客で混雑


▼シンガポールの現状
都市国家のシンガポール。東京の未来を見ているよう

物価が高く生活が大変。家の価格は東京並みで、日本同様30年ローンをして買う(それまでは親と同居)。住宅は供給不足で、独身は35歳を過ぎないと家が買えない。東京以上の先進都市国家で、豊かな生活の欲求への願望が高いので、質の高い衣食住旅行をお得に手に入れたい。
 日本企業にとっては東南アジアのショーケース、または現地事務所な情報ハブとしての活用となるだろう。
 具体的には商圏の合う飲食店、コンサルティング業、情報業、HR業など。

シンガポールは華人中心の国家として発達。多民族性も魅力だ。


▼マレーシアの現状
シンガポールと異なりあらゆる収入層が生活する「ゆとり」あるマレーシア

マレー人、華人、インド人三大民族に決定的な経済、文化差。政治が安定しているように見えて、権力にまつわる問題が山積。もっとも日本ブランドが浸透しているが、マーケットが3000万人と小さく、クアラルンプールのメトロシティでも200万人程度。しかしソーシャルメディアを含めた国民の情報リテラシーは日本より高いので、東南アジアおよびムスリム世界への第一歩として三カ国中最も安定した選択。
(イオンもマレーシアを足がかりにインドネシアに進出した)
生活では毎日30度以上にもなるの真夏日が最大のネック。

何でも揃うクアラルンプール。スマホはサムスン一人勝ち


インドネシア・シンガポール・マレーシアのビジネス状況まとめ

東南アジア間は、エアアジアで3〜5千円で行き来できる

 政治的、消費者リスクが最も高いが、低価格商品が2億4,000万人に売れるインドネシアは魅力だろう
 シンガポールは東南アジアの情報ハブとショーケースして活用し、各国でネットワークを構築しつつ、現地化しつつも地元市民の役に立ち、多少高くともそれ以上の日本らしい高品質の商品とサービス、日本式ビジネススタイルを東南アジアでも貫くべきだろう。
 マレーシアは人口2800万人と市場としては小さく見えるが、どの業界にも十分な市場であり、しかもハラルでは一番厳しいためのムスリム世界の入口マーケットでもある。華人と政府関係者を中心に富裕層も多く、教養もあり日本人にとって最も安全かつストレスなくビジネス出来るだろう。
 何よりも、以上3カ国民は中国と異なり親日国である。この差は絶大だ。

 これら新興市場に、私達日本企業が何が出来るか。
彼らを知り、お互いが数世代に渡り幸せになるビジネスを心掛けて行きたい。
(髙橋学/アジアクリック)

2013年4月23日火曜日

インドネシア市場での、Facebook投稿の好反応事例



インドネシアはソーシャルメディア大国。
5,500万人のネチズンの打ち4,800万人がFacebookを使い、
全世界の6%のツイートがインドネシアジャカルタから発せられています。

今日はそんなインドネシアで莫大ないいね!を得た2つの事例を紹介しましょう!

①ブラックベリーインドネシアは、 FacebookBlackBerryMessengerの無料アップデートの    投稿で28万ものいいね!と8,800件のコメント、そして3,300件のシェアを得ました。




②また、パンテーンインドネシアの投稿「Swissshers動画コンテスト」でも、14万のいいね!3,800件のコメント、1,100件のシェアを得、合計70件の動画の応募を集めることが出来ました。

動画: http://www.youtube.com/watch?v=k_1S0zwaZ7s

これは、大人口を抱えるインドネシアでは、ソーシャルメディアがより大きな力を持つことを示す一例です。

もちろん、いいね!などの数がブランドにとって全てではありませんが、ポジティブなコメントも、ネガティブなコメントもいち早く把握することに依って、ブランドへの期待度・印象・不足な部分・支持されている部分を知ることができるのはソーシャルメディアならではないでしょうか。
ましてや、私達外国企業である、日本ブランドはあらゆる道具を使ってコミュニケーションを活発にして行きましょう。
(髙橋学/アジアクリック)

2013年4月22日月曜日

日本企業は、中華帝国とどう付き合っていくべきか



 尖閣問題から、日本の対中国ビジネスの環境がとても悪くなった。
日本企業は軒並み売上を減らしている。ここで冷静に考えたいのは、本当に中国ビジネスを行う必要が日本企業にとってあるのか?ということである。

答えはYESである。 世界最大の市場、アメリカに次ぐGDPが自国の隣にあるのだからこれを無視して経済が回ることはない。

しかし、付き合い方である。

現在まで数十年もの間、日本企業は中国大陸で苦労を重ねてきた。
しかし本当に成功している、手本になるような実例は存在するのだろうか?

トヨタやホンダ、マツダなど自動車企業? 伊勢丹やイトーヨーカドーなど百貨店? 商社? ユニクロやイオン? 現地工場を持つ製造業?
はたまた中国に招かれていった松下パナソニック?

どちらも一時期は良くても、苦労の連続のようである。ノウハウは溜まったといっても失敗しないためのもので、利益を拡大するためのものではない。
なぜだろうか?
それは以下の3点に集約され短期的には改善不可能だからである。

【中国ビジネスの難題】
1,中国側が必ず儲かる仕組み。権利等は中国側の言いなりである。
2,中国人の性格。ビジネスは自己営利主義で、信頼継続が難しい。
3,反日である。企業努力で積み重ねても、彼らは壊す・壊したい。

そのため中国大陸で存続するための解は「現地化」しかないようだ。
つまり、獲得した利益は中国のため、中国人のために再投資するしか無い。

 ある意味、中国で利益を出し続けるという「成功」をするには
自分が中国人になるしかないのである。

もちろん他の外国市場でも同じだが反日であるため双方の感情的な+1と−1の差は大きい。

また、世界市場である中国は、欧米を中心に競争が激しい。
成熟市場でのビジネスは、東京と上海で皆さんよくご存知であろう。

 これらから何が学べるか。
1,政治や経済システムで安全がより見込まれる国があれば検討すべき
2,現地市民の特性が長期的に信頼でき現地に尽くしたいと思えるか
3,親日の国、有望な市場はいくらでもある。選択肢を増やそう。

昨今明らかなように、中国は中華帝国の復興を目指している。国として着々と、人民も自身が最も偉く他の国は朝貢国だと思っているし、思いたい。もちろん、誰でも自国を誇りに思うのは当然であり理解できる部分もある。

しかし、今は明の時代でも唐の時代でもない。
日本と日本人は市場が大きいから、日本人と似ているから仲良く出来そうなどという幻想は捨て、一隣国として、対等な市民同士として毅然とした態度で損得をはっきりさせ、ビジネスとして付き合うべきである。

そのためにも、中国の情報が最も集まっており、中国に都合の悪い情報も爆発的に流れる可能性のあるため政府も年々規制を厳しくしている新浪微博を情報収集に活用し、相手人民が何を考えているのかを冷徹に把握し、ビジネスに役立てたいものである。

鄧小平氏「あなたは“経営の神様”と呼ばれていますね。中国の近代化を手伝ってくれませんか」。1978年松下幸之助と。

最後に、外国の華人の意見をぜひ聞いてみてほしい。
彼らがどうやって大陸の中国人と付き合い、またはなぜ付き合わないようにしているのか。
その答えは「ビジネスになるか否か」。
私達日本人も華人に学び、ドラスティックなビジネス力を身につけよう、言語力と交渉力、そして世界市場で揺さぶられても容易に揺るがない、世界ビジネス力をである。
(髙橋学/アジアクリック)

タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・中国
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