Selamat pagi!マレーシアのシャフィクです。
先週末、私は友人達と自分の住むマラッカからクアラルンプール(KL)へと出掛けました。KLはマレーシアの首都で、魅力の多さ・交通アクセスの良さから、たくさんの人を惹きつけています。そんな大都会KLからマラッカへは通常であれば2時間程度で着きます。大きな都市での運転は不慣れなため、迷子とKLの異常とも言える運転マナーとを心配しながら、早朝に車に乗りました。
マレーシア国内の長距離移動は、他の近隣諸国への移動と大差ありません。移動の選択肢は自家用車・バス・電車・飛行機のどれかです。これらのおかげで我々は西マレーシアだけでなく、東マレーシアへも他の国へも好きな場所に行くことができます。しかしながら、一方で都市の急速な発展に伴い、陸路移動する国内および近隣諸国からの旅行者は大幅に増加しており、(特に国境近くで)大変な交通渋滞を引き起こしています。
このような状況を鑑み、マレーシアは、移動時間の短縮のために新幹線技術の開発や、自家用車の数を減らすべく省燃費交通機関の促進を考えています。その手始めとして、政府はKLから隣国シンガポール間の新幹線運行を検討しています。新幹線の導入により、マレーシアの5つの州をつなぐ330kmの道程を4時間かかっていたところが90分になると言われています。
昨年12月に日本の安倍総理が来馬し、この新幹線プロジェクトに日本の新幹線技術を入れることへの関心を示しました。今年発表されるこのプロジェクトは、マレーシアとシンガポールの二国間に関するものであるため、まずはシンガポールとの議論を持ってから、と日本からの協力についてマレーシアのナジブ首相は明言を避けましたが、三井物産や住友商事、日立などの日本の大企業数社が技術協力を申し出ています。
2国間で合意に至れば、2020年にこのプロジェクトは完成する予定となっています。私個人としては、新幹線導入はマレーシアの交通渋滞を緩和するための賢明な判断だと考えています。新幹線は人々の長距離移動の需要を、速くかつ最も重要な安全性を持ちながら満たします。
これが現実になったら、私は新幹線の技術だけでなく、新幹線車内の日本人流おもてなしもまた、マレーシアにもたらされることを願っています。旅行に新幹線を使って車内でのんびり読書するのが待ち遠しいです。
(アジアクリック・マレーシア担当/シャフィク)
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