時が経つのは早いもので、私がこのブログでマレーシア担当として記事を書き始めてから2か月が経ちました。
2月が終わり、3月という日本では雪の季節に終わりを告げる時期がやってきましたが、ここマレーシアには冬も春もありません。ただし、北半球と南半球での気温の変化は、マレーシアを吹き抜ける風の向きを変えます。
大学生にとって3月は、学年末テストや口頭試問、論文提出などに奮闘する月です。ここで学生たちはこれまで積み重ねてきた学びと研究の成果を得ます。その一方で、3月は日本のカレンダーでは年度の終わりであり、学生は長い春休みを謳歌します。
3月末は同時に、日本への留学が決まったマレーシア人の大多数の来日シーズンでもあります。彼らはこの桜が咲く島の、南は沖縄から北は北海道まであらゆる都道府県に、日本文化への理解や新たな知識を求めてやってきます。
さて、近年、ある場所が日本に留学したいマレーシア人に人気となっています。そのある場所とは、平和であり、有名な武将である伊達正宗が生まれた場所であり、七夕まつりが行われる宮城県です。
宮城県は最近、工業高校の生徒から博士課程の学生まで、広くマレーシア人学生の間で人気が拡大しつつあります。現在は80人ほどのマレーシア人が宮城県にいるとされ、その多くが東北大学と仙台高等専門学校の学生です。
この2校に在籍するマレーシア人学生が増えている主な理由は、学問上の素晴らしい実績が両校にあるからです。両校の評判が、学生が立派な成績を収めて卒業することを保証しています。
次に大きな理由としては、涼しくリラックスできる環境の宮城が、冬という季節の経験がない人々にとっては絶好の場所であり、かつウィンタースポーツを探しているスノーボード初心者にとっても狙い通りの場所である、ということが挙げられるでしょう。また、宮城県の天気はどの季節も最高です。冬や夏といった極端な季節に限らず、偉大な自然が桜やカエデの葉といったさわやかな景色を約束してくれます。
3つめの理由としては、イスラム教徒が来ることを歓迎してくれている環境である、住みやすいまち、ということが挙げられます。こうした環境は、ここ数年のハラルショップ複数開店につながりました。さらに最近ではモスクも建ち、現地のムスリムコミュニティの中心となっています。東北大学ではハラル食品も売られており、学食のメニューにはスパイシーなチキンや、日本のチキントマトカレーもあります。
宮城県は東北地方の中心として知られ、新幹線や高速バスがあるので他の地方への交通拠点となっています。そのおかげで、私たちは仙台駅から東北地方のあらゆる場所に出かけることができます。
そして数えきれない、説明しきれないほどの魅力が宮城にはあります。松島や青葉城、ずんだ餅に…宮城県への旅行の際には訪問先をリストにしなければなりません。
私自身も東北大学で学んだのですが、「自分は仙台で学んだ」と誇りを持って言えますし、その土地と人々を大好きになりました。仙台や宮城という場所は旅行先としてマストな場所だと思いますし、留学先としても本当におすすめです。私は宮城に戻って、私の学生時代の思い出に浸かりたいなあと思っています。
(アジアクリック・マレーシア担当/シャフィク)
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