1年半前に移住してきたときと比べ、ヤンゴンの車の渋滞はかなりひどくなってきてます。その渋滞中の車を見ると、ほとんど日本の中古車です。タクシーでも同じように日本車が大人気でした。
---------
【トヨタ・プロボックス】
(タクシーでは一番多く、プロボックスだらけ。たぶん、3割位あるのでは。トヨタ、商用車で耐久性がある、ウィンドウが手動開閉などが人気の理由だ。ミャンマーでのプロボックス人気のため、日本の中古車市場が高騰したというのは有名な話だ。)運転手曰く、日本の車は古くても壊れないしちゃんと走ると賞賛する。実際に彼らが運転している車自体ほとんどが日本の中古車だ。正確に調査したわけではないが、タクシーの90%以上は日本の中古車だ。日本車以外だと、中国のチェリーQQが時々(5%くらい?)、インドのタタ・ナノがたまに(1%くらい?)見かけるだけだ。それ以外は全て日本車といっていい。
日本車をほめてもらって嬉しいが、私が作ったわけでない。それに、あまりほめられると面映いので他の国の車について聞いてみた。
(かわいらしい姿のQQ。私も何度か乗ったことがあるが、
乗り心地はあまりよくないし、ドアノブが壊れていたりする。)
「中国のチューチューはどう? ちゃんと走っているみたいだけど」
チューチューとは、中国の奇瑞汽車が発売しているチェリー・QQ という車で、最近タクシーとしてよく見かける。日本の軽自動車に近い大きさだ。
「チューチューなんてだめだ。1年も経たないうちに壊れるし、内装に有害物質を使っている」
何度かQQに乗ったことがあるが、ドアノブが壊れて外からしか開かない車に何度かあたったり、窓の開閉ハンドルが壊れて窓が閉まったままだったりする車が多い。古い車だったらわかるが、QQの場合は新車でまだ1〜2年しか走ってないのにこんな具合だ。それに、中国国内でQQの有害物質問題というのが発覚し、中国では内装部品を交換する事態が発生したらしい。ミャンマーのQQについては輸出仕様で有害物質は使ってないという会社の発表が新聞に出たそうだ。でも、誰も信じてない。
そんなQQだが、新車でも格安で買えるということでタクシー会社がまとめて購入するケースが多い。実際にQQを運転する運転手が愚痴を言っているので、QQの品質が良くないのは本当らしい。
【タタ・ナノ】
(最近たまに見かけるようになった。4月5月の酷暑を乗り切ることができるか。)
(最近たまに見かけるようになった。4月5月の酷暑を乗り切ることができるか。)
「インドのタタ・ナノはどう? 安くていいんじゃない」
インドのタタが発売する世界で最も安い車として有名なナノ。ヤンゴンでここ1年ばかりタクシーとしてたまに見るようになった。私はまだ乗ったことはない。
「ナノはチューチューよりひどいよ。暑くなったら走らない」
暑さではミャンマー以上のインド、そのインドの車が暑いときは走らない? 運転手曰く、空冷なので暑くなるとエンジンがストップするとのこと。これから一番暑くなる4月、5月、ナノが無事ヤンゴンの街を走っているかどうか確かめてみよう。
【ニッサン・AD 】
(トヨタのプロボックスの次に人気があるので、よく見かける。)
(トヨタのプロボックスの次に人気があるので、よく見かける。)
「じゃあ、韓国車は? 欧米でもかなり売れてるし」
韓国車の中古バスはよく見かける。日本のバス8割に対して韓国車は2割くらいだろうか。乗用車はほとんど見かけない。ただ、最近は現代や起亜がショールームを作ったりショッピングセンターで大々的に展示しているのをよく見かける。
「韓国車はまあまあかな。でも、日本車がナンバーワンだ」
電気製品ではMade in Japan神話は壊れつつあるが、自動車だとまだまだ健在だ。
【トヨタ・カローラバン】
(かなり古いタイプ。以前はミャンマーで長い間ダントツの一番人気だった。
今でもカローラ神話が強い。)
(かなり古いタイプ。以前はミャンマーで長い間ダントツの一番人気だった。
今でもカローラ神話が強い。)
【トヨタ・カローラワゴン】
こちらは新し目のカローラ。
【トヨタ・カルディナ】
ミャンマーのタクシーではワゴン、バンタイプの車が強い。
【トヨタ・ヴィッツ】
ホンダのフィットと並んで、最近増えてきた。
ホンダのフィットと並んで、最近増えてきた。
【スズキ・ワゴンR 】
以前、ヤンゴンに工場があったスズキ。ヤンゴンでの生産を再開する計画がある。
以前、ヤンゴンに工場があったスズキ。ヤンゴンでの生産を再開する計画がある。
【ホンダ・フィット】
1300cc以下の車は輸入優遇措置があるので最近多くなった。
1300cc以下の車は輸入優遇措置があるので最近多くなった。
(アジアクリック・ミャンマー担当/後藤)
0 件のコメント:
コメントを投稿