毎日使っているアプリがある。スマホネイティブのSNS"WeChat"だ。
中国・タイ・インドネシア・マレーシア・シンガポールに続きインドにまで進出したWeChat |
▼WeChatはアジアで3億人が使っており、アジアで最もユーザー数が伸びているSNSだ。プラットフォームはiOS、Android、BB、WindowsPhone、シビリアンとスマホOSを網羅している。
毎日使っている理由は、日本以外のアジアの友人たちとWeChatアプリだけでやり取りできるからだ。
もちろん、今でもアジアの大多数の使うBlackBerryメッセンジャーやWhat'sApp、SkypeやFacebookアプリがある。しかしWeChatはそれらのいいとこ取りで且つ新機能がまとまっていて尚シンプルなのだ。
▼WeChatの特徴
・音声チャット(トランシーバーみたい)
・LINEの機能全部盛り(大きい絵文字やビデオ通話など)
・位置情報でアジア全域の友達を探せる(OPENなSNS)
・ミニSNSで友達の近況をチェック(コメントやいいね!もできる)
より気軽にアジアで繋がれるSNSで、Facebookより気軽に写真が投稿できる。
▼面白いのが「近くで友達を探す」「スマホを振って友達と繋がる」機能だ。 これは出会い系になりかねないとしてLINEなどでは搭載していない機能。
しかし振っただけでタイやインドネシア、シンガポールといったアジアの国々のユーザーとチャットが開始できるのは気軽でいい。
ちなみにPCと同期すれば振っただけでPC画面上の全ての画像をスマホに取り込める。
▼企業のWeChatビジネス活用も始まっている。
スタバやNIKE、バーガーキングや日本企業でも寿司店など日本料理店、ファッションブランドやNHKが公式アカウントを開設し、ブランド情報をWeChatユーザーに届けている。
WeChatんpQRコード機能でO2Oや、アプリと連動した来店促進 |
▼FacebookやWeiboといったPCネイティブなSNSよりも、今後アジアではWeChatのようなスマホネイティブで気楽で即時性のあるソーシャルメディアが主流を務めることになるだろう。スマホの方が圧倒的に多くなるからだ。
日本でのLINEの大ヒット、アジアでのWeChatの大ヒットがそれを証明している。
実際は「ストック型のソーシャルメディア」と「フロー型のソーシャルメディア」が共に使われていくのは想像に難くないが、欲しいターゲットごとにソーシャルメディアを使い分け、究極的には個人のソーシャルメディア同士がセマンティック(意味論的。感情や好み、行動に反映して)に繋がるようになるのかもしれない。
高橋学 / アジアソーシャルマーケッター
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