2013年3月25日月曜日

【現地報告】マレーシアの最新ビジネス状況レポート


インドネシアシンガポールと続いてきたレポート第3回目は、"東南アジアの優等生"マレーシアです。

▼マレーシア

マレーシアの首都のクアラルンプールにはじめて訪れた日本人はその発展度合に驚く。まるで新宿並なのだ。

シンガポールと違いあらゆる収入層が生活するマレーシア

マレー人、華人、インド人三大民族に決定的な経済、文化差。政治が安定しているように見えて、権力にまつわる問題が山積。もっとも日本ブランドが浸透しているが、マーケットが3000万人と小さく、クアラルンプールのメトロシティでも200万人程度。しかしソーシャルメディアを含めた国民の情報リテラシーは日本より高いので、東南アジアおよびムスリム世界への第一歩として三カ国中最も安定した選択。
イオンもマレーシアを足がかりにインドネシアに進出した。
伊勢丹・高島屋・紀伊国屋など百貨店はマレーシア人にも馴染みが深い。



良いことだらけに見えるマレーシアだが、日常生活では毎日30度にもなる真夏日が最大のネック。
家の中・車の中・ビルの中で過ごす時間が長く、その消費が多い。

熱帯のため多くは車の中か、商業施設など中で過ごす


現在はサムスン一人勝ちのスマホ市場


 マレーシアは3000万人と人口が少ないのが他のアジア市場と比較してネックだが、中堅企業にとっては十分な市場であり、しかもハラル(イスラム食)のテストマーケットでもある。富裕層も多く、華人を中心に日本人と変わらない教養があり、ほぼ全員に英語が通じ、最も安全かつストレスなくビジネス出来る国だろう。
 そして、今まで紹介したインドネシア・シンガポール・マレーシアの3カ国民は中国や韓国と異なり、アジアで先進国となった日本を尊敬している。

リスクが高すぎ、神経をすり減らす中国だけでなく、冷静に現在の立ち位置を比較する意味で、親日国のこれら東南アジア諸国を検討してはどうだろうか。


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髙橋学/アジアSNSコンサルタント
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2013年3月21日木曜日

【アンケート結果】東南アジアの人々は「日本旅行」と「サブカル」に興味あり!

当社Facebookで、東南アジア(インドネシア・マレーシア・シンガポール)の人々に日本アンケートを行ったので共有します。


1位 日本旅行 622人
2位 漫画   225人
3位 AKB    108人
以下は、上の図のとおりです。

また他に53件もの追加回答があり、
「ラルク・アン・シエル」など音楽人や「東京タワー」「富士山」など観光地が多く見られました。



コメントは38件付き、やはり「日本旅行」「アニメ」に話題が集中しました。

このFacebookアカウントは22,000いいね!ほどありますが、やはり東南アジアのFacebookの浸透と反応の良さが伺えました。

また、観光インバウンドでは、アニメの舞台になっている自治体などは特にアニメを入口として、日本文化(美食や温泉)を堪能してもらえる告知をFacebookでインドネシアやマレーシア・シンガポールにしてみてはどうでしょうか。


【11/14(木)「アジアSNSビジネスセミナー」を日本橋にて開催】
東南アジア市場に、どうソーシャルメディアを使い商機に繋げるかのビジネス事例セミナーです。



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(アジア各国の特派員による、現地からの生情報)
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2013年3月19日火曜日

【現地報告】インドネシア・ジャカルタの最新ビジネス状況レポート


▼インドネシア - 最大の発展途上国、そして世界第4位のマーケット規模
ジャカルタは渋滞とどう付き合うか


一般的に月収3〜5万円と貧しく、まだまだ発展途上国として礼節・マナー・公共概念など教養が追いついていない。治安と政治が三ヶ国中最も不安定で、様々な局面で袖の下とコネが必要。4%しかいない華人の経済での強さ。伝統的な華人とモダンな華人に別れ、大部分が華語を解せず、英語とインドネシア語を話す。
しかし大人口で楽天的なインドネシア人には廉価な商品、サービスなら勢いで売れる。売れ続けるかは日本企業らしくあり続けられるかが鍵。
生活では平日の渋滞問題が何よりもネック。

ジャカルタのビジネス地区。あらゆる多国籍企業が進出している

ブロックM地区の日本スーパーも土日は地元客で混雑
政治的・消費者リスクがシンガポールやマレーシアと比べ最も高いが、低価格商品が2億4000万人に売れる可能性のあるインドネシア市場は魅力的。リスクは発展途上国として折り込み、発展途上国として、あらゆるものが目に見えて受け入れられていくインドネシア市場は生活文化を生業とする日本企業にとって十二分に魅力的なのではないだろうか。

 次はマレーシアの現状をレポートします。
(髙橋学)

2013年3月18日月曜日

【現地報告】シンガポールの最新ビジネス状況レポート

▼シンガポール
都市国家のシンガポール。東京の未来を見ているよう

物価が高く生活が大変。家の価格は東京並みで、日本同様30年ローンをして買う(それまでは親と同居)。住宅は供給不足で、独身は35歳を過ぎないと家が買えない。東京以上の先進都市国家で、豊かな生活の欲求への願望が高いので、質の高い衣食住旅行をお得に手に入れたい。
 日本企業にとっては東南アジアのショーケース、または現地事務所などハブとしての活用となるだろう。

シンガポールは華人中心の国家


シンガポールのQBハウス。消費者の感覚は東京人に近い

飲食店などフランチャイズが多く出るシンガポール。一風堂も3月に初進出。

 シンガポールは東南アジアのハブとショーケースして活用するに留め、各国でネットワークを構築しつつ、現地化しつつも地元市民の役に立ち、日本らしい商品とビジネススタイルを東南アジアでも貫くべきだろう。
 ここの情報は随時更新して行きたい。
(髙橋学)


2013年3月17日日曜日

CCTV痛恨の一撃!315世界消費者デーに微博で暴露された中国情報操作の裏側


中国のソーシャルメディア「新浪微博(Sina weibo)」で中国国営放送CCTVが世論印象操作が暴露された事件が起こったので紹介します。

(2009年旧正月の花火で火災したCCTV新社屋)

公共知識人(公共知分子,略称「公知」)政治や社会問題に強い関心と責任感を持ち、勇気をもって発言、行動する複数の知識人が、CCTVの依頼を受けテレビ番組連動で世論印象操作を行おうとしたことが暴露されたのです。

3月15日は世界消費者権利デー。中国では多くのメディアが"消費者に不利益を与えている企業"を批判する日となっています。代表的なものはCCTVの“315晩会”という番組です。

今年の315晩会ではアップルが大きく取上げられていました。
欧米ではアップル製品は2年の保証があるのに、中国国内では1年しか無いという批判です。
新浪ウェイボーではこの番組でアップルの批判が始まった頃に、数百万人のフォロワーを持っている有名人数名もアップルを批判する書込みを行いました。

その中で、540万のフォロワーを持つ俳優
・ポップ歌手の润东の書込みが話題となっています。
彼もアップルを批判した書込みを行いましたが、書込みの末尾に「20:20頃に書込んで下さい」と指示とみられる消し忘れが書かれてありました。(以下の画像です)


これを見た一般ユーザーが「何润东の書込みは誰かから指示されたんじゃないか。」と指摘し、ウェイボーで盛り上がっていました。
20
20頃にアップルを批判する書き込みを連動して行ったと見られるのは何
润东以外に、中国で童話大王と呼ばれる、ウェイボーで496万のフォロワーを持つ人気作家@と最近ウェイボーで凄い人気を集めている、344万のフォロワーを持つパワーブローガー@留几手 120万のフォロワーを持つ監督(映画かテレビか分らないけど)@叫易小星 でした。

アップルの批判文の末尾に2020頃に書き込むように指示が書かれて、润东がそれをコピーした時、間違って指示文までコピーしてしまい、そのまま投稿してしまったようです。

事件が発生した後、一般ユーザーが批判する矛先をアップルからCCTVに変えました。そして「大概820」(2020頃に書込んで下さい)という文もすぐ流行語になっていました。

2時間後、何润东がその話題となった失敗した書き込みを削除しました。そして、“どういうこと?先の書込みは僕が書いたんじゃないよ、アカウントのパスワードが盗まれた!ふざけんなよ!”という内容の投稿をしました。
この後処理はより一層皆に笑われ9万回以上もシェアされてしまいました。

CCTVがこの俳優と数名の有名人に依頼して書込みを書かせて、「これらの有名人もアップルに対して批判的な態度だ」というのを視聴者にアピールしようとしただろうと思われます。しかし、润东の操作ミスでCCTVだけではなく、今まで公知のイメージでウェイボーで活躍していた@ らをも裏切ったのです。

今現在、ウエィボー热搜榜で@何润东が一位、@郑渊洁3位を占めています。

これらから、CCTVが有名人を起用しての世論印象操作を行なっているのが明確に中国社会に知らされる大事件となりました。
 アジアでも、ソーシャルメディアはこのように官民の姿を赤裸々にし続けているのです。
(アジアクリック)


2013年3月11日月曜日

震災2年、中国・アジア各国のソーシャルメディアでの声は


震災から2年。
中国・シンガポール・インドネシア・マレーシア4国の、ソーシャルメディア上の今日2013年3月11日の反応を紹介します。


▼中国(Weibo(微博)より)
・CCTVニュース
「写真は瓦礫の中息子を探す母親の姿。言葉は違えど、大切な感情は(日中共に)一緒。自然災害の前には私たち(日中)は運命共同体、前へ進もう!」
(原文:http://weibo.com/2656274875/zmTyvk7bx)



・日本在住の二人の子を持つ中国人主婦
「これは私のWeibo(微博)で最も拡散された写真です。
震災は多くの人の生活と運命を変え、家族の健康と平安の意味を思い知らされました」



▼インドネシア(facebookより)
JKT48
「本日3月11日19時より、JKT48劇場で東日本大震災チャリティー公園を行います!」



▼シンガポール(Twitterより)
The Straits Times : ゴーストタウンは禁止区域の罠にはまった。
「南相馬市の72歳の老人は、自分たちの土地を売ることすら叶わず、ただ自治体の行動を待つだけだと言った」
3/10いわきの海岸で犠牲者を追悼する市民たち


▼マレーシア(Twitterより)
ほぼ全てのマレーシア人は英語ができるため、BBCなどのニュースからFacebookやツイッターで震災2年の写真がシェアされています。
http://edition.cnn.com/2013/03/10/asia/gallery/japan-quake-anniversary/index.html?eref=edition&utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter
2013年3月11日、南三陸町の防災センター前で。


中国・アジア各国も震災を忘れていません。
ソーシャルメディアを活用し、記憶の風化を止めましょう。


【 シンガポールで、自治体・企業のPRオフィス機能代行します 】
東南アジア市場のPRオフィス機能を代行、ASEANの消費者と日本のビジネスマッチングを提供しています。 観光インバウンドに、企業の現地営業サポートに。詳しくは
http://asiasns.blogspot.jp/2014/02/prasean.html

ご相談は、電話 03-6205-5619 またはメール info@asiaclick.jp までお気軽にどうぞ。

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