2013年3月17日日曜日

CCTV痛恨の一撃!315世界消費者デーに微博で暴露された中国情報操作の裏側


中国のソーシャルメディア「新浪微博(Sina weibo)」で中国国営放送CCTVが世論印象操作が暴露された事件が起こったので紹介します。

(2009年旧正月の花火で火災したCCTV新社屋)

公共知識人(公共知分子,略称「公知」)政治や社会問題に強い関心と責任感を持ち、勇気をもって発言、行動する複数の知識人が、CCTVの依頼を受けテレビ番組連動で世論印象操作を行おうとしたことが暴露されたのです。

3月15日は世界消費者権利デー。中国では多くのメディアが"消費者に不利益を与えている企業"を批判する日となっています。代表的なものはCCTVの“315晩会”という番組です。

今年の315晩会ではアップルが大きく取上げられていました。
欧米ではアップル製品は2年の保証があるのに、中国国内では1年しか無いという批判です。
新浪ウェイボーではこの番組でアップルの批判が始まった頃に、数百万人のフォロワーを持っている有名人数名もアップルを批判する書込みを行いました。

その中で、540万のフォロワーを持つ俳優
・ポップ歌手の润东の書込みが話題となっています。
彼もアップルを批判した書込みを行いましたが、書込みの末尾に「20:20頃に書込んで下さい」と指示とみられる消し忘れが書かれてありました。(以下の画像です)


これを見た一般ユーザーが「何润东の書込みは誰かから指示されたんじゃないか。」と指摘し、ウェイボーで盛り上がっていました。
20
20頃にアップルを批判する書き込みを連動して行ったと見られるのは何
润东以外に、中国で童話大王と呼ばれる、ウェイボーで496万のフォロワーを持つ人気作家@と最近ウェイボーで凄い人気を集めている、344万のフォロワーを持つパワーブローガー@留几手 120万のフォロワーを持つ監督(映画かテレビか分らないけど)@叫易小星 でした。

アップルの批判文の末尾に2020頃に書き込むように指示が書かれて、润东がそれをコピーした時、間違って指示文までコピーしてしまい、そのまま投稿してしまったようです。

事件が発生した後、一般ユーザーが批判する矛先をアップルからCCTVに変えました。そして「大概820」(2020頃に書込んで下さい)という文もすぐ流行語になっていました。

2時間後、何润东がその話題となった失敗した書き込みを削除しました。そして、“どういうこと?先の書込みは僕が書いたんじゃないよ、アカウントのパスワードが盗まれた!ふざけんなよ!”という内容の投稿をしました。
この後処理はより一層皆に笑われ9万回以上もシェアされてしまいました。

CCTVがこの俳優と数名の有名人に依頼して書込みを書かせて、「これらの有名人もアップルに対して批判的な態度だ」というのを視聴者にアピールしようとしただろうと思われます。しかし、润东の操作ミスでCCTVだけではなく、今まで公知のイメージでウェイボーで活躍していた@ らをも裏切ったのです。

今現在、ウエィボー热搜榜で@何润东が一位、@郑渊洁3位を占めています。

これらから、CCTVが有名人を起用しての世論印象操作を行なっているのが明確に中国社会に知らされる大事件となりました。
 アジアでも、ソーシャルメディアはこのように官民の姿を赤裸々にし続けているのです。
(アジアクリック)


0 件のコメント:

コメントを投稿

ShareThis

ShareThis