カンボジア、というと何をご存知でしょうか? 最貧困国のひとつであり、地雷や植えた子どもたちをイメージされるかもしれません。
しかし最近は変化が激しく、特に情報通信〜つまりスマートフォンの普及によって、また来年2015年末のASEAN経済統合を控えて、目に見えた経済成長を遂げています。
今日はそんなカンボジアの、スマートフォンとSNS事情を現地からお伝えします。
3輪バイクのTuk-tukとバイクが主な交通手段だが、最近はレクサスやローバーなど高級車もよくみかけるように。 |
■3Gでスイスイ! スマホはiPhoneとサムスンが2大人気。しかし9割が脱獄済!?
スマホで人気なのは、iPhone4, 4S, 富裕層には5。サムソンのGalaxyシリーズは日本と異なり1万円程度の安い機種もASEANでは出回っているのですが大画面が人気の傾向。やはり友達にも見せたりすることも起因しているようです。また、実はカンボジアはちょっとした田舎でも3Gが入るので、スマートフォンでのブラウジングはそれほど苦になりません。
しかし、何とiPhoneではほとんどの人が脱獄(iPhoneの機能制限を違法に開放する手法。有料アプリのコピーも無料で手に入る)しているようです。そんな彼らは空き時間はスマホでゲーム。パズルゲームや育成ゲームなど手軽に気軽に楽しんでいます。もちろん、貧しい方も多いので、勤め先などのPCを使ってFacebookなど楽しんでいる方も多いです。
スマホコーナーで熱心なカンボジア人達。サムスンが廉価で人気。クメール語はサムスンでもiPhoneでも表示できる |
■SNSはFacebookが一人勝ち! Instagramやツイッターはあまり使われていない
カンボジアは人口約1500万人。その首都、プノンペンは200万人の人々が働き学ぶ大都市です。実は現在、約8割が大学を卒業し、大学卒の多くは英語がずいぶん流暢に話せます。理由としては、国としては小さく将来隣国での就職を見据えていることが上げられます。そんな彼らが使っているのは、Facebook。英語で使っています。
「朝起きたらまずスマホでFacebookを見る」くらい、彼らは朝から晩までFacebook漬けです。やることは友達と写真を撮ったり、自画撮り、タグ付け、おしゃべりと、とにかくFacebookをコミュニケーションツールとして使い倒しています。
首都プノンペンでも200万人都市といった所で、 娯楽はまだ少ない。友人とのおしゃべりが中心となる |
■チャットアプリもFacebookメッセンジャー。Facebook一辺倒でLINEは苦戦、WhatsappやWeChatは使われず
おしゃべり好きなクメール人は、チャットも大好き。LINEも気軽でスタンプ会話を中心に多く使われているようですが、やはりFacebookメッセンジャーに軍配が上がります。最近はFacebookメッセンジャーで無料会話ができるようにもなり、早速活用も始まっているようです。
カンボジアの若い女性の人気は、やはり美容、化粧品。日焼けには特に気を使っています |
(アジアクリック/ 高橋学)
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