2014年1月21日火曜日

【タイ人観光客へのインバウンド戦略】2つの成功事例から学ぶ、写真キャンペーンの重要性

写真アプリ「Instagram」で1位のタイ

タイ人は、写真を撮るのも撮られるのも大好き。人気のスナップ写真共有アプリ「Instagram」(インスタグラム)が、一昨年発表した世界写真アップロード場所ランキングで、タイが1位と2位を独占したことでも話題になりましたね。本ブログでも1月9日付の記事「タイ人が教える、タイ語での観光ホームページの制作事例」で、写真好きに基づいたタイ人的思考を紹介しました。

では、写真の活用が肝となるタイ人に観光プロモーションを行う場合、どうすべきか? 今回は、フェイスブックでの写真を使ったキャンペーン成功事例を見てみましょう。



成功事例1:「てんや」 カバー画像変更でクーポン進呈!

昨年10月、バンコクに東南アジア進出第一号店をオープンした天丼チェーンの「てんや」が、オープン前にフェイスブックで行ったキャンペーンがこちら。


フェイスブックカバーを「てんや」オリジナル画像に変更したユーザー300名に、300タイバーツ(約950円)のクーポンをプレゼントするというものです。“サバーイ”(心地よい、愉快)の精神のタイ人は、自分のフェイスブックとデザインの整合性なんて気にしません。結果、300名以上のカバーが「てんや」バージョンに変更されました。バンコクでは日本食店が優に1000を超えるなか、インパクトを持つ効果的なキャンペーンだったといえます。


成功事例2:「ネスレ・フィットネス」 
ダイエット写真投稿で、有名誌に載ろう!

健康食品「ネスレ・フィットネス」は、14日間のダイエット写真投稿キャンペーンを展開。自らのダイエットの様子を写真でアップし、優勝してアメリカの有名ファッション誌『コスモポリタン』の誌面を飾ろう!というこの企画には、「自分も有名誌に出てみたい」というタイ人の願望に見事マッチし、参加者が続出しました。






この2つの事例から分かるのは、写真の自由な表現を活用し、タイ人を楽しませ、遊び心を加えることが、ブランディングと販売促進に繋がるということ。
もちろん個人情報を適切に扱うことが大前提ですが、個人写真のネット公開には保守的な日本の消費者と違い、タイ人は「面白そう!」がそのまま行動に直結する傾向にあるので、ぜひインバウンド対策でも取り入れていきたいところです。


次回から、ベトナム・マレーシア・シンガポール・インドネシアのSNS活用事例を次々と紹介します。お楽しみに!


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