你好! 台北から高橋学です。
なんと、ASEAN諸国に既に進出している日系企業に聞いたところ、中国に比べ「成功」していると答えた企業の割合が明らかに多いのです。
データは以下の通り。
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北京に進出している日系企業
・成功していると回答22%
・失敗していると回答22%
上海に進出している日系企業
・成功していると回答37%
・失敗していると回答17%
台湾に進出している日系企業
・成功していると回答36%
・失敗していると回答 7%
シンガポールに進出している日系企業
・成功していると回答41%
・失敗していると回答15%
マレーシアに進出している日系企業
・成功していると回答36%
・失敗していると回答 0%
参考)インドに進出している日系企業
・成功していると回答 0%
・失敗していると回答 10%
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他にも、タイ、インドネシア、フィリピンなどASEAN諸国に進出している日系企業も、同様に成功していると答えている割合が高いのです。
これはどういうことでしょうか?
東南アジア諸国には以下の特徴があり、成功しやすい環境があると思われます。
1)親日国であり、信頼をベースにしたビジネスが出来る
2)古くから日本製品やアニメに接し、信頼や憧れがある
3)マレーシアなど、日本を見習おうという政策の方向性
4)資本主義、自由経済で風土が基本的に穏やか
特にシンガポール・マレーシアは、中東を含めたアジア全域から企業や消費者が集まり、東南アジア進出には比較的入りやすいマーケットといえます。その理由は上記に加え、
5)英語が通じる
6)多民族・多宗教の消費者にターゲティングできる
7)インフラが整備されている
8)会社設立、パートナー探しが比較的楽
ことです。
しかし、ASEAN諸国のハブであるこれらの国も、多民族多宗教であるから予め気をつけるべき事項があります。大きくは
・ローカルピープルと華人のビジネスにおける住み分け
・イスラム教と他宗教の事情を把握(思考、ハラール等習慣)
・パワーマネジメントな政治、法規制など最新情報を把握
アジアも外国であるため、状況確認は常に行っておきたいですね。
シンガポールでもマレーシアでも、どのASEAN諸国でも消費者は「高くても良いものをお得に買いたい」という心理は一緒。
来年2015年にASEAN経済共同体が発足すれば、EU(欧州連合)の5億人を8000万人超える世界最大の経済共同体となります。
中国、日本についで第3極となりうる東南アジア市場を、日本の質の良い商品を生真面目に努力して浸透させていく姿勢を基本においていきたいものです。
(アジアクリック/高橋学)
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