結局、Weibo(微博)とWeChat(微信)はビジネスに使えるのでしょうか? 最新状況を共有します。
▼情報インフラとなったWeibo(微博)は、中国人民の感情のはけ口であり慰め
ウェイボーはWeChat(微信)の出現と当局の締め付けにより、かなりアクティブユーザーが減っているとはいえ、未だNo.1の中国ソーシャルメディアであり、情報インフラです。
中国人は日々の友人や家族の状況を知り、寂しさを紛らわせ、政治への不満を間接的に発散しています。
時々槍玉に挙げられる地方公務員や富裕層の常軌を逸した行動のウェイボーでのシェア拡散や怒涛のコメントは、格差社会と大多数の中での自分の存在意義に苦しむ中国人の日頃のやるせなさや抑圧された怒りと不安を顕しています。
これらWeibo(微博)やWeibo(微博)を使う基本と欲望はは、変わらないのです。つまり認められたい、聞いてほしい。です。
だからWeibo(微博)の運営のコツは聞いてあげること、反応してあげることです。
▼Weibo(微博)は「ねえ、皆聞いてよ」WeChat(微信)は「仲良しグループ」
では、最近4億人ユーザーを超えた中国版LINEと言われるWeChat(微信)とのちがいは何でしょうか。
WeChat(微信)は基本1対1でのトランシーバー型会話になります。特定の相手との会話が多くなりますので、こっそり話が多くなります。ホントのところの情報が多くなるわけです。中国政府にとってはこれが欲しいかったところでしょう。
外からは、何を話しているのか分かりません。
▼東南アジアでも広がるWeChat(微信)、しかしビジネスレベルにはまだ遠い
タイやベトナムインドネシアシンガポールなど東南アジア諸国で確実にユーザーを増やしています。特にWeChat(微信)のArround me機能を使うとすぐ近くにユーザーがたくさんいるのが分かります。どの国でも面白いようにLINEやカカオトークとの三つ巴です。
国によってWeChat(微信)を使われる理由は実は様々ですがWeibo(微博)や百度リスティング広告、Facebook広告やFacebook App、Googleアドワーズに比べて成果が目に見えるかというとまだまだ成功事例を待っている状態です。
▼結論:Weibo(微博)はインフラとして活用、WeChat(微信)は情報をウォッチ継続
Weibo(微博)はインフラとして企業Facebookの代わりに活用し、中国と自社への情報の受発信とブランディングに努める。
WeChat(微信)はLINEやカカオトークなどと共に、アジアで最も使われているチャットツールですから情報をウォッチし続けましょう。
▼アジアでビジネスに使える媒体はFacebookとツイッター、リスティング広告
ちなみに、現在ビジネスに使えるのは
・中国→新浪微博、百度リスティング広告
・台湾→Facebook、Googleアドワーズ
・シンガポール→Facebook、Linkedin
・マレーシア→Facabook, Twitter
・インドネシア→Twitter, Facebook
・ソーシャルリスニング(口コミ分析)
乱暴に言ってしまえばこれらが基本の消費者とのコミュニケーションツールになります。
例えばインドネシアはBlackBerryMessengerやYahoo Messenerは誰もが使っていますが、それは道具であって、それだけでブランディングや販売には使えません。電話と同じです。
WeChat(微信)などチャットツールのその他のタイムラインへのターゲティング広告機能に注目しましょう。
(髙橋学/アジアクリック)
0 件のコメント:
コメントを投稿