今回、インドネシア・ジャカルタからシンガポール、マレーシア・ペナンまで南から北へ横断した。
ジャカルタ、シンガポール、ジョホールバル・マラッカ・クアラルンプール・ペナン。
それぞれの国で地元市民、ソーシャルメディアのプロと交流でき、 現地の概況は以下のようだとわかった。
東南アジアは混沌とした熱気に溢れ、遅々としながら大きく発展に動いている。
東南アジアは混沌とした熱気に溢れ、遅々としながら大きく発展に動いている。
▼インドネシアの現状
ジャカルタは渋滞が生活の一部 |
一般的に月収3〜5万円と貧しく、約30%が義務教育でない高校に進学できないためまだまだ発展途上国として礼節・マナー・公共概念など教養が追いついていない。生活にていっぱいである。 治安と政治が三ヶ国中最も不安定で、 様々な局面で袖の下とコネが必要で上層部のネットワークが強いのは中国に似ている。4% しかいない華人の経済での強さ。 伝統的な華人とモダンな華人に別れ、近現代史的な理由から大部分が華語を解せず、 英語とインドネシア語を話す。
しかし大人口で楽天的なインドネシア人には廉価な商品、 サービスなら売れると思いがちだが、富裕層も多いことを忘れてはならない。ここがインドネシア市場へのチャンス。生活面では渋滞問題が何よりもネック。
ブロックM地区の日本スーパーも土日は地元客で混雑 |
▼シンガポールの現状
都市国家のシンガポール。東京の未来を見ているよう |
物価が高く生活が大変。家の価格は東京並みで、 日本同様30年ローンをして買う(それまでは親と同居)。 住宅は供給不足で、独身は35歳を過ぎないと家が買えない。 東京以上の先進都市国家で、 豊かな生活の欲求への願望が高いので、 質の高い衣食住旅行をお得に手に入れたい。
日本企業にとっては東南アジアのショーケース、または現地事務所な情報ハブとしての活用となるだろう。
具体的には商圏の合う飲食店、コンサルティング業、情報業、HR業など。
具体的には商圏の合う飲食店、コンサルティング業、情報業、HR業など。
シンガポールは華人中心の国家として発達。多民族性も魅力だ。 |
▼マレーシアの現状
シンガポールと異なりあらゆる収入層が生活する「ゆとり」あるマレーシア |
マレー人、華人、インド人三大民族に決定的な経済、文化差。 政治が安定しているように見えて、権力にまつわる問題が山積。 もっとも日本ブランドが浸透しているが、 マーケットが3000万人と小さく、 クアラルンプールのメトロシティでも200万人程度。 しかしソーシャルメディアを含めた国民の情報リテラシーは日本よ り高いので、 東南アジアおよびムスリム世界への第一歩として三カ国中最も安定 した選択。
(イオンもマレーシアを足がかりにインドネシアに進出した)
生活では毎日30度以上にもなるの真夏日が最大のネック。
何でも揃うクアラルンプール。スマホはサムスン一人勝ち |
▼インドネシア・シンガポール・マレーシアのビジネス状況まとめ
東南アジア間は、エアアジアで3〜5千円で行き来できる |
政治的、消費者リスクが最も高いが、 低価格商品が2億4,000万人に売れるインドネシアは魅力だろう 。
シンガポールは東南アジアの情報ハブとショーケースして活用し、 各国でネットワークを構築しつつ、 現地化しつつも地元市民の役に立ち、多少高くともそれ以上の 日本らしい高品質の商品とサービス、日本式ビジネススタイルを東南アジアでも貫くべきだろう。
マレーシアは人口2800万人と市場としては小さく見えるが、どの業界にも十分な市場であり、しかもハラルでは一番厳しいためのムスリム世界の入口マーケットでもある。華人と政府関係者を中心に富裕層も多く、教養もあり日本人にとって最も安全かつストレスなくビジネス出来るだろう。
何よりも、以上3カ国民は中国と異なり親日国である。この差は絶大だ。
これら新興市場に、私達日本企業が何が出来るか。
彼らを知り、お互いが数世代に渡り幸せになるビジネスを心掛けて行きたい。
彼らを知り、お互いが数世代に渡り幸せになるビジネスを心掛けて行きたい。
(髙橋学/アジアクリック)
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