彼らがやっているのは、ズバリ「ソーシャルメディア」と「チャット」だ。
▼ベトナム・ホーチミンのソーシャルメディア事情
ベトナム人は、タイのように文字が苦手、インドネシアのようにお喋り好きと極端なわけでなく、写真と文字両方をうまく使うプロモーションが基本となる。
前出のネット使い放題の環境がこれに輪をかける。
1文字に多くの発音が存在するベトナム語 |
ベトナムのFacebook人口は1,740万人で日本の2000万人に近く、全人口の19.4%がFacebookを使っている。
企業のFacebook活用も積極的で、ユニリバーやサムスンなど国際企業だけでなく、個人までFacebookコマースが盛んなのも特徴的。
女性向けの衣服、アクセサリーや靴バッグを中心に、1500〜2000円が売れ筋だ。その理由は支払い方法が未だ銀行振込みか、代引きが殆どのためにあるが、これらFacebookコマースには消費者は信用(するように)しているという。
Facebookで商品の売り買いが盛んなベトナム。 |
ベトナムはツイッターは殆ど使われておらず、友達家族との連絡から写真の共有、イベントの告知、企業団体のPRまで全てFacebookを通じて行われる。
写真SNSであるPinterestやInstergramも人気があるが、投稿の連携ができるためFacebookあってこその両者という形だ。
▼Facebookのビジネス活用で日本の先をいくベトナム、AR技術も活用
実は2008年からベトナムではFacebookが使われており、当時Facebookが禁止されていたため多くの市民はVPNを通してFacebookに接続していた。日本でFacebookという言葉がよく聞かれるようになった2011年、既にベトナムに進出する企業はFacebookを企業の宣伝方法として利用するようになり、Facebookアプリキャンペーンを中心とした多くの成功事例・失敗事例が生まれている。
例えば、日本企業が関わった例として炭酸飲料マウンテン・デューのプロモーションで、AR(仮想現実、スマートフォンをのぞくと立体物が見える)技術を活用した蝶取りゲームなどがある。これは以前日本でも一時期都内で流行したiPhoneアプリだ。
ベトナムの商都・ホーチミンでは、ARとスマートフォン、Facebookを組み合わせたブランドプロモーションは他にも有力雑誌などで行われている。
ベトナムの商都・ホーチミンでは、ARとスマートフォン、Facebookを組み合わせたブランドプロモーションは他にも有力雑誌などで行われている。
スマートフォンによるソーシャルメディアを中心とした新技術による新しいコミュニケーションは、既にアジア市場を席巻しているのだ。
次回は、ベトナムのチャット事情を紹介する。
(アジアクリック/高橋学)
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