2014年4月22日火曜日

【トゥクトゥクのドライバーも活用】ASEAN市場のPR戦略、スマホGPS位置情報でビジネスを行う東南アジア人達

「アジアではスマホ」という認識が定着しつつあります。
経済発展著しいASEAN諸国では、PCを飛び越えてスマートフォンで消費者が情報交換しているからです。

■チャットアプリのGPS位置情報で、コミュニケーションする東南アジア人たち

バンコクでも、ホーチミンでも、ジャカルタでも、ASEANの大都市の人たちは日本人以上にスマホから手を話しません。

東南アジアの大家族主義と口コミ文化に根ざし、おしゃべりソフト - iPhoneやサムスンGalaxyなどのチャットアプリで友達や家族と連絡を取り合っています。

しかも、チャットアプリは複数同時使い。
Facebookメッセンジャー, LINE, Whatsapp, WeChat辺りは標準で、インドネシアではこれにBBM, ベトナムにはWeChatの代わりにZaloが加わります。 

ジャカルタで周辺の人を検索してみた例。数百メートル内にどんな人がいるのかが分かる。

日本人にとっては、怖い気がする自分の居場所も、東南アジア人達の多くは楽しんで知人友人とのやり取りに使っています。


■「チェックイン」自体がコミュニケーション。ミャンマーの事例

では、具体的な位置情報コミュニケーションの事例を見てみましょう。

ネット接続スピードが極端に遅いミャンマーヤンゴンの20〜30代ホワイトカラーは、写真投稿が難しいので、今自分がどこにいるかレストランやランドマークに「チェックイン」することが日常のコミュニケーションの中心になっています。


レストランやランドマークにチェックイン、そこの評価も広がる。ビジネスにも重要情報だ。

日本でもLINEのふるふるで周辺の友達が探せますが、数百メートル内にいるユーザーリストまでは安全等の観点から装備されていないのですが、ASEANマーケットでは標準です。


■チャットアプリで、周辺の見込み客にアプローチ。カンボジアの事例

位置情報を使って、ビジネスに応用している人たちがいます。
下はカンボジアで実際に著者に送られてきた営業。
なんと、トゥクトゥク(3輪バイク)のおじさんです。



ホテルに滞在していたのですが、私が100メートル以内にいると知って、アンコールワットなど観光地の写真を送ってきて、素晴らしいところですよ、と音声メッセージ付きで営業してきます。

カンボジアの1日1000円程度の売上のトゥクトゥクのドライバーにも、スマホGPS位置情報チャットアプリが、仕事獲得の武器になっているのです。

バンコクなどでも、スクンビットにいると、近くにいるLady boyなどから声がかかったりします。


■メッセンジャーのGPS位置情報をどうビジネスに活用するか?

では、これだけ使われている位置情報を、私達がビジネスに活用するにはどうしたら良いでしょうか?

1)まず、FacebookページやGoogle地図で位置情報をONにし、消費者がチェックインできるようにする。
2)国とターゲットに合わせたチャットアプリを選択。
3)Pushではなく、Pullで周囲の人からアプローチさせる。
4)情報は「今」立ち寄りたくなる情報、「今」使えるクーポンなどが有効。

まず自分のFacebookページの、チェックイン数と評価★数をチェック。

つまり、日本国内でもお店や観光地のPRに使えます。
東南アジアのPR戦略に、チャットアプリの位置情報を加えましょう。
(アジアクリック/高橋学)


次に読むオススメ記事:
何をつかっているの?東南アジアのチャットアプリ事情
ASEANのスマートフォン事情


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