今日は2012年に仙台市がWeibo(微博)で行なってきた、中国人観光客向け観光インバウンドの成功事例を紹介します。
仙台は311東北大震災で大きなダメージを受けましたが、中国からの観光インバウンドにもっとも大きなダメージは1年たっても「ガレキばかり」と中国マスメディアに放映されたり、震災イメージが払拭できていないことでした。
2012年3月10日に中国国営放送「仙台は復興していません、ガレキばかりです」 |
いくら仙台市がホームページなどで、仙台市内や松島など観光資源が復興していると言ってもなかなか信じられないでしょう。
そこで、仙台に住んでいる・ゆかりのある中国人をWeibo(微博)で集め、お金を払うでもなくファンが自発的に仙台現地情報を発信するようにしました。
1,ファンとの会話で信頼関係を築く。
Weibo(微博)はチャットと考えて下さい。興味を持ってくれた中国人と会話して話を引き出し、当事者感を育てていきます。
緑色が当社運営のコメント。青が中国人消費者 |
1ヶ月以上毎日会話を続けていくと、シェアで広がり、仙台にゆかりのある人たちが集まってきます。
その人たちから更に繋がって、Vマークのあるパワーブロガーも集まってきます。
②毎日会話しているので、仙台に住んでいる中国人や、旅行に行ったことのある中国人などが自ら、仙台についての投稿を寄せてくれるようになります。
ステマでもなく、信頼関係だけで仙台に関しての投稿を書いてくれる。 こちらも投稿を仙台公式Weiboに掲載するので彼らも嬉しい |
③中国人自らが、多くの仙台情報発信をしている(口コミ)なので、仙台の魅力を中国大陸でも信じてくれる
「仙台に観光に行く」という声が毎日数多く寄せられる |
④これら中国人ファンの生声から「政宗武将隊ツアー」を企画・実施。
売れるのが確実な、1日1.5万円✕4〜5日+飛行機代別途の企画ツアーが実現! |
仙台市職員@長先生がCTRIPの@陳少春さんを上海に訪問、日頃の仙台市ウェイボーへのシェアやコメントに仙台市長に変わって感謝を伝えた。
以上のように、Weibo(微博)で仙台ファンがどんどん増え、毎日のように「仙台へ1月に行きます」「旧正月に行きます」と言った声が増え続け、10,000件を超えました。
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都道府県自治体にかぎらず、ブランドや企業が自身で商品を宣伝するのならホームページや既存メディアで良く、ソーシャルメディアでなくて構いません。自治体なら、認証Vマークも無料で取れます。
ソーシャルメディアとは、フォロワーがつくるメディア。
フォロワー(ファン)の声が公式ページのメインを飾ることで、実際に消費者のアクションに繋がるのです。
高橋学 / アジアSNSコンサルタント
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