Nikkei Asian Review(英語版)に面白い記事が載っていたので、引用しつつご紹介します。GDPや成長率だけでは見えないアジア各市場の現状を知るのに役立つはず。
タイとマレーシアで訪日観光がランクイン。またインドネシアで日本のエコカーとユニクロ、フィリピンで日本レストラン、台湾のプロ野球日本戦、Panasonicパン焼き器がランクインしています。
■2013年、タイでのヒット商品トップ3
1)日本旅行〜7月のタイ人観光客の観光ビザ免除を受けて。1-11月期は前年比69%も増加、特に北海道観光が人気。
2)Sweetened green tea〜Ichitanなど、現地企業によって販売され、ソフトドリンク市場の10%を占めた。
3)Beauty-related home appliances 〜肌や髪をケアする商品が欧米人や日本人によって次々と紹介された
■2013年、シンガポールでのヒット商品トップ3
1)シンガポール建国の父、Lee Kuan Yewの自伝〜シンガポールがマレーシアから独立して50周年を記念し、シンガポールを先進国に育て上げたLee Kuan Yewの本がずらりと本屋に並んだ。
2)朝の地下鉄無料化〜地下鉄の通勤混雑緩和のため、午前7:45までに改札を出ると無料。7%の混雑緩和の効果があったという。
3)高機能マスク〜主に、インドネシからの焼き畑による空気汚染から健康を守るため、前年比10-15%売上が上がった。
■2013年、マレーシアでのヒット商品トップ3
1)SNS〜5月の総選挙の際、政府の制限につかれた多くの市民がFacebookやツイッターなどSNSで自由な情報交換
2)訪日旅行〜観光ビザ解禁で、1-11月に日本を訪れたマレーシア人観光客が前年比31%増加
3)イスカンダル地区開発〜ジョホール地域の再開発で、コンドミニアムが即日完売するなど人気を博した
■2013年、インドネシアでのヒット商品トップ3
1)低価格エコカー〜トヨタやダイハツなど、インドネシア政府の減税措置を受け中間層向けエコカー販売が好調
2)ユニクロ〜第一号店がジャカルタにOPEN。昨年中に第3号店まで開店
3)美白化粧品〜韓国ドラマやミュージシャンの影響で、女性だけでなく男性にも人気
■2013年、ベトナムでのヒット商品トップ3
1)最大の商業施設がOPEN〜スケートリンク、水族館を併設する商業施設が開店
2)SNS”Zalo”〜ベトナム語ネイティブのFacebookそっくりのSNSで、800万人ユーザーを獲得。
3)バイク便で通学〜進む核家族化で子供の送り迎えが困難に。バイク便で小学生〜高校生までの子供を通学させる
■2013年、フィリピンでのヒット商品トップ3
1)日本料理〜マニラで、ラーメンやトンカツ店が満員状態に。レストランブームは個人消費の伸びを象徴
2)Jollibee〜アメリカ、中国、ベトナムなどで展開するファーストフードチェーン店が人気
3)カジノ〜3月に政府が観光客誘致のため開設。特に中国人富裕層を狙っています。
■2013年、台湾でのヒット商品トップ3
1)プロ野球〜WBC日本との接戦をきっかけに、野球ファンが戻ってきており、前年比2.5倍の観客動員数
2)Giant rubber duck〜港に浮かぶ、18メートルの巨大なゴムのアヒルが630万人を動員
3)家庭用パン焼き器〜食材偽装問題に起因し、自宅でパンをつくる家庭が激増。Panasonicが2.1倍の売上を記録
いかがでしょうか。どんなネットや指標を見るより、機会がある方はぜひ現地で実物を見たり手に取ったり話を聞いたりしてヒットの背景を学んでみてくださいね!
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