2012年11月16日金曜日

ハラルとマレーシア・インドネシアの食品市場



【ハラルとは?】
「ハラル」をご存知だろうか?
イスラムで規定されている食品に関する認証のことで、現在はマレーシアハラル協会の認証がもっとも厳格なため、信用が厚い。



【急成長するSIM3カ国】
2.1兆とASEANのGDPの64%を占める、シンガポール・インドネシア・マレーシア(SIM)3ヶ国のマレー民族はほぼイスラムを信仰しており、その数は2億4000万人に登る。
また、世界人口の4分の1にものぼる20億のイスラム民へのパスポートにもなる。



マレーシアはGDP成長率5.5%、2020年までに富裕層が半数近くになる見通しで、前マハティール首相の先進国入りが現実になろうとしている。

【マレーシアの日本食企業の状況】
マレーシアへの日本企業の進出としてはクアラルンプールでもKLCCのイオンをはじめ、山頭火やモスバーガー、すしざんまい、ワタミ、ミスドなどが進出して人気であるが、これらは人口の25%を占める華人向けである。
ムスリム向けとしては、麺屋武蔵が”PORK FREE”の店を出し、吉野家はハラル認証を受けている。実は1982年よりマレーシアへの輸入食材は全てハラル認証が必要なのである。日本では拓殖大学イスラーム研究所が実施している。

ハラル対応の吉野家のサーモン丼


【インドネシアの食品市場】
2億4000万人と世界4位の人口であるインドネシアは大多数がマレー系(半数がジャワ系)で華人は5%、宗教の自由があるが8割程度がイスラムである。7割が日本好きの親日国。GDP6.5%と急成長しており2020年までに低所得者層がローワーミドルとなり、中間層が7割を占めるようになる。現在その成長過程で車やバイク、家電製品が大きく伸び、ジャカルタ市内でも2014年までに大ショッピングモールが12件オープン予定と消費が過熱気味である。但し急成長のため貧富の格差や渋滞が大問題となっている。



パサールと呼ばれる伝統市場の比率が高いが、現在は都市部を中心にカルフールなど近代スーパーへ移行しつつある。日本スーパーではパパイヤ、かもめなどがあり、間食が好きなインドネシア人には特に菓子が好まれている。が反面、糖尿病の多いインドネシアでは健康ブームが加熱しだしている。

日本企業は、ショッピングモールに吉野家、KFC、スタバ、寿司屋、どら焼き専門店がある。 

【ハラル・インバウンドの状況】
東大、東工大、筑波、京大、立命館大などの大学生協食堂ではムスリム向けのメニューが増えている。 日本ではハラルが少ないので、自国から送ってきた食品を食べているムスリムが多い。これら食堂ではムスリムのパーティーなども行われているようだ。



また、観光インバウンドでも1994年6万人ほどだったマレーシア・インドネシアからの観光客が、2008年には20万人ほどに増えている。

しかし1日5回の礼拝のための小さな礼拝堂やハラル対応の食品がないなどイスラム対応が出来ておらず、ヒジャブ着用などへの理解なども、観光インバウンド・国際会議・イベント増加のためにも促進して行かなければならない。


【ハラルビジネスの可能性と課題】
1,急成長するマレーシア・インドネシア市場の消費者
2,2億4000万人のイスラムの食にハラル認証は不可欠
3,親日であるSIM3カ国のマレー民族にとって日本は安心安全でハラルに有利


マハティール前マレーシア首相
「マレーシアの観光インバウンドはイスラムの食だけでなく、アラブ食など各国の食を用意して安心を提供している。ホテルも安く、日本の1/3であり、イベントも多く行なっており、結果400→2400万人へと増加した。日本も多様性を受け入れる準備をすれば観光客が増えるでしょう」

11/16 ハラルフォーラムでのマハティール前首相の質疑応答

ハラルは食材だけでなく、食材の処理の仕方、また薬や化粧品まで適用される。アジアビジネスを考えるなら、ハラル・イスラムは避けて通れない最重要事情。

当社もハラルコンサルタントの鈴木雅義氏にご指導をいただき、イスラム民族の理解とハラルビジネスの研究と実践に務めたいと思います。


参考文献:マレーシアからの観光客が急増 2012 高橋学 一般社団法人 ハラル・ジャパン協会


高橋学 / アジアSNSコンサルタント

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