2013年7月16日火曜日

既に、英語でFacebookを運営している日本の観光アカウント


こんにちは、アジアクリック高橋学です。
寝苦しい夜が続いていますね。
実は日本の夏は東南アジア諸国より暑いです。。湿気のせいですね

さて、昨今タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシアなど東南アジアからの観光客誘致に力を入れようとする自治体が多くなりました。



1)親日国のASEAN諸国に、観光業界が大注目

ここ最近のニュースだと
マレーシア人・タイ人観光客にビザ免除開始
知事がぞくぞくとインドネシアへトップ営業
インドネシア観光客が急増、富裕層広がりを受け
など。
ビザ免除のタイ人観光客第一陣も到着
増えるイスラム人観光客に対するハラル(イスラム合法)も注目を集めており、お祈りのスペースや食材に気を使うなど、ハラルフレンドリーという言葉が広まっています。


2)アジアの44%の観光客がSNSで観光目的地を検討決定
では、彼らにどうアプローチをすれば良いのでしょう?
また、調査ではアジアの44%の観光客がSNSで観光目的地を検討決定することが分かっています。



3)日本の観光インバウンド業界が海外向けFacebook対応を開始

では、日本の観光業界ではどうでしょう? 
海外向けに英語で運営を行なっている4団体の事例を紹介します。

①名古屋・中部
セントレア空港を中心に、日本の観光コンテンツを面白く驚きとともに英語でユニークに見せています。素材の探し方がうまい!


②徳島
投稿ネタが新鮮で本物。ファン数もきっと伸びると思います!
もちろん投稿は英語で。

③横浜
地味に英語でコツコツ投稿していますが、実は写真にこだわり有り。
30〜90回もシェアされている投稿も多し!


その他、VJやJNTOももちろん力を入れています。

④Visit Japanタイ向け

タイ人観光客向けに、タイ語で運営。12万ファンを集め、毎回の投稿に1000〜2000いいねとシェア数百件、コメントも数十件付いているエンゲージメントの高いFacebookページです。
タイ語では、沖縄県タイ向けFacebookも23000いいね!です。

⑤Visit Japan、抽選で「日本旅行と隅田川の花火大会VIP席が当たる」キャンペーンをマレーシア・シンガポール観光客向けに実施中。

        


いいね!を押して携帯番号と名前を入力するオーソドックスな方式ながらマレーシア・シンガポールからの訪日を意図的に推進しようとする姿勢が見えます。

いかがでしたでしょうか。
意外と多くの自治体が英語のFacebookを運営し、コミュニケーションを図ろうとしていますね。
もちろん、Facebookが万能ではありませんが、今や遠く離れたASEAN諸国に届く情報の本流ですから、ここからアジアへの入口を作ってみてはどうでしょうか。
(アジアクリック/高橋学)


タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・中国
アジアからの観光インバウンド、各国SNS開設・運営、
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2013年7月15日月曜日

SNSで、外国の友達やビジネスパートナーを見つける方法

こんにちは、アジアクリックの高橋学です。
今日は海の日ということで。私がどのように海外の友達ビジネスパートナーを SNSで見つけ仲良くなり実際にプロジェクトやいっしょに遊んでいるのかをお伝えしたいと思います。



1,まずターゲットを決める。
夏どんな人と仲良くなりたいか探しているのかを明確にします。
国籍・国・性別・年齢・趣味・生活どのくらいの頻度でSNSを使っているか、日本語好きか否か。

ターゲットによって使うSNSは違ってきます。
例えばビジネスに特化したものであればLinkedin 。
プライベートでも仲良くなりたいと思うのならFacebook 。
Facebookの表示言語を英語に誓えば、グラフサーチと呼ばれる趣味や場所などで人を探すシステムを使うこともできます。
ローカルの人と知り合いたいと思うのならインドネシアならKaskusなど現地のSNSに書き込むのが良いでしょう。

Facebookのヒト検索「グラフサーチ」がまもなくローンチする
また、まもなく世界にローンチするFacebookの「グラフサーチ」でとても手軽に新しい人々と繋がれるので、ぜひ楽しみにしておいてください。

2,スマホアプリを使ってみる。LINEやWeChat(ウェイシン)など。
中国や東南アジアに見るとLINEやWeChat(ウェイシン)などが多く使われていてとてもびっくりします。
例えばウェイシンには近くにいる人を表示する機能がありますのでイベント会場などに行けば同じ趣味の人たちと出会えると言うわけです。

ウェイシンで近くにいる人をリスト表示。すぐ会話を始めることが出来る。
タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・中国でよく使われています。

3,「飾らず」「素直に」「相手のメリットを考えて」がコミュニケーションのコツ。言語は日本語でも構わない。
外国人の人たちとSNSでニケーションするのですからこちらは当然日本人だと見られます。やはり大は日本に興味を持ってる人が集まってますね。しかし長く付き合いたいのであれば自分をそのまま出すのが最も良いと思います。仲良くなれる人と仲良くなれない人というのはそのタイミングにもおりますがある程度決まっているものですから。



コミニケーションする言語は英語や現地の言葉がもちろん1番良いのですが日本人ですから日本語でも構いません。相手も翻訳ソフトなどを使って翻訳をして一生懸命解してくれることも多いです。日本語だけでコミニケーションをしていると周りには日本語ができる外国人が集まってきますよ。
 言葉より最も大切なのはコミニケーションして仲良くなろう、相手の国や文化を知ろうと言うことだと思います。

個人でも企業でも、SNSで海外と繋がる方法は同じ。
手に届く所(PC・スマホ)に、こうして新しい世界が広がっているのです。
(高橋学・アジアクリック)


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2013年7月13日土曜日

ASEAN諸国向けネット消費者アンケートとグループインタビューの提供を開始します(株式会社アジアクリック)


昨今、生産拠点として・市場として注目を浴びる東南アジア諸国。

アジアクリックでは、現地特派員 https://www.facebook.com/asiaclick.jp を通じて、では日本にいながら現地の声を集めることが出来る「ネット消費者アンケート」と、より生々しい情報を収集する「現地グループインタビュー」の提供を開始しました。


▼こんな企業団体におすすめ
・アジア各国市場から観光インバウンドを目指す都道府県観光課・ホテル旅館業・旅行業
・アジア各国市場へ販路を拡大したい自治体・企業
・アジア各国市場を調査したい研究機関・コンサルティングファーム

▼方法: 確率比例抽出。
当社の保有するパネル数より、地域・属性を満たすバネルを母集団として、該当マーケットの人口比率に応じて無作為抽出する。


▼事例: 現地の習慣・競合を知ることで、確実なマーケティング戦略を発見・立案。

--- 現地の声を知ることで、マーケティングに成功した事例 ---

①ユニ・チャームのインドネシア向け生理用品が好調
ユニ・チャームはインドネシア進出後なかなか商品が売れず、現地の声を集めた所「女性が使用後のナプキンを洗浄してから捨てるというイスラム教圏で時折見られる習慣が今も90%以上も守られている」事が分かりました。そのため、表面には水で洗っても破れにくい特殊なシートを用い、内部の成分にも高分子吸収体は使用せずパルプを多めに使うなど日本市場の「より薄い、より軽い」と逆の商品インドネシア市場向けに開発・販売し新市場で好評を得ています。

②マレーシアとインドネシアのハラル(イスラム教合法)の違いで、ハラルフレンドリーを採択。
豚肉やお酒が口にしてはいけないとするハラル。しかし現地の声を調べてみると家庭によりルールはまちまちであり、且つインドネシア・ジャカルタにおいては堂々とではないが豚肉やお酒を口にするイスラム教徒も多く、女性にいたっては肌の露出が多いファッションを好む傾向が一段と広がっていることが分かり、結果、この日本の団体はハラル認証を取得せず、ハラルフレンドリーなイスラム教徒観光客対応を行うことにしました。これは大きなコストと時間の節約となりました。

③タイでの不動産投資市場に、高利回りの新規プロジェクトを発見!
バンコクは大都市にもかかわらず不動産賃貸価格が安く、投資には向かないとされています。しかし現地の声を聞いた所、
日本企業も約3000社が進出する近郊都市アユタヤへ慢性渋滞の中バンコクから1時間半も通っている外国人駐在員の不満をキャッチ。高利率が期待できる、外国人駐在員向けバンコク-アユタヤ間に高級コンドミニアムを作るプロジェクトが開始しました。

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進出前に、観光インバウンド調査に、ブランド力競合・市場調査にまず

現地の実情を知ることからはじめましょう。

イメージ:タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・中国でのグループインタビュー

御見積・ご相談などは下記よりお気軽にどうぞ。
電話  : 03-6205-5619(平日10〜18時)メール: info@asiaclick.jp
(担当: 高橋、下垣)

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2013年7月8日月曜日

【タイ人観光客の特徴】タイ人からみた日本の7つのここがイイ!


はじめまして♡ 日本が大好きなアジアクリックタイ特派員のトゥックです。

今回、初めての記事に最近、結構タイ人同士のFacebookでもシェアされてる「誰から見ても驚く日本、15ポイント」という記事を7つぐらいちょっと選んで紹介したいと思います。日本人にとっては当たり前だと思っていることかもしれませんが、「タイにないから日本のここがいい」と思っているタイ人多いですよ

①果物が美味しい。いつも色々研究されているので、やはり一番良い物を皆さん一生懸命作ろうとしてるんですよね。特にイチゴ。持ち帰りが大変でもタイにこんな美味しいイチゴはないので、わざわざ日本から買って帰る人多いですね。

②コンビニのパンも最高。焼きたて感があって、タイのものとは全然比べ物にならない。

③忘れ物しても、戻ってくる可能性が高い。例えば、どこかでカバン置き放しして、気付いて一時間後戻ってもまだおいてあるとか。タイだったら、人が見てなかったらすぐなくなります…。

④タクシーのドアは自動的に空く!さすがハイテクの日本だ!

⑤世界一自動販売機の多い国。食べ物から生活用品まで何でもありでビックリ!

⑥ウォシュレット。こういう機械も初めてだし日本語も読めないし、とりあえず付いてるボタン全部押してみようとするとやはり「ビックリ」ですよ。笑

⑦KitKatの味のバリエーションがすごい!思わぬ「ワサビ味」とか「醤油味」まで色々あって、ビックリ! (やっぱ、タイにないので、珍しい味見つけたら、トゥックもすぐお土産に買っちゃうんですねぇ。笑)


皆さん、これを読んでどう思いますか?海外行くと自分の国にない物に興味を惹かれませんか?^_^

(アジアクリック/トゥック)


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イスラム教徒の日本観光〜ハラルとお祈りスペース、神戸モスクという観光資源

当記事の3行まとめ

  1. イスラム教徒は1日5回の礼拝が必要で、日本観光ではお祈りスペースの不足が大きな課題になっている
  2. 1935年に建てられた神戸モスクは、阪神・淡路大震災を生き延びたモスクとして、ムスリム観光客の関心を集めている
  3. モスク周辺にハラル対応レストランが揃うことが、ムスリム観光客の訪問動機を高める重要な要因になる

マレーシア特派員のファリスです。前回の記事では、ハラルとは何かについて整理しました。本記事では、日本に暮らす中で多くの日本人と交流してきた経験を踏まえて、ムスリムの食事のルールと、日本観光におけるムスリム視点の課題を整理します。

① ハラムの基本——豚肉、酒、イスラム法に則って屠られていない肉

多くの日本人と交流してきたからこそ、ハラルとハラムについて、せめていくつかの基本だけでも知っていただきたいと強く思っています。

ハラム(食べてはいけないもの)の中で代表的なのは、次の3つです。

  • 豚肉
  • お酒
  • イスラム法に則って屠殺されていない牛肉・鶏肉

もちろん、これら以外にもハラムに該当するものはあります。ただ、上記の3つを最低限として知っていただきたいのは、これらが日常の料理によく使われている食材だからです。

逆に、ハラル(食べてよいもの)として、魚系の食材は基本的にすべて食べられるということも、合わせて知っていただけると助かります。

② 信仰を守ることへの理解——「日本だから食べちゃえばいい」は通じない

ほとんどが無宗教の日本人にとっては、なぜこんなルールを一生懸命守っているのかと不思議に思われるかもしれません。しかし、宗教は信じることが基本にあります。その宗教を信じている人にとって、信じていない人から不思議に見えるとしても、信仰を守ることは当たり前のことです。

たとえば、日本人の友人から「日本にいるんだから食べちゃえばいいじゃん」と冗談で言われた経験が、私には何度もあります。冗談だと分かっていても、イスラム法を真剣に守って生きている人にとっては、こうした言葉は驚きを伴います。文化の違いを尊重するというのは、こうした小さな場面の積み重ねでもあります。

③ 日本観光でムスリムが求めるもの——お祈りスペースの確保

では、日本観光に関して、ムスリムは何を求めているのでしょうか。私の両親は、ある年の3月に日本へ旅行に来ました。様々な観光地に案内し、楽しんでもらえたのですが、両親が「こういうものがあったらいいな」と話していたものがあります。それは、お祈りができるスペースです。

イスラム教では、1日に5回お祈りをする必要があります。マレーシアでは、観光地はもちろん、公園やデパートなど、ほぼあらゆる場所にお祈り専用の部屋(スラウ)が用意されています。これによって、ムスリム観光客は安心して観光することができます。

一方、日本ではお祈りができる場所がほとんどなく、ムスリム観光客にとっては不便な状況が続いています。前回の記事でも書いたように、観光地ではハラル対応のレストランやお店もまだ少なく、これらが増えていけば、ムスリムにとって日本での生活と観光が格段に便利になります。

④ 1935年建立の神戸モスク——ムスリム観光客の人気スポット

ムスリム観光客が興味を持つ観光地は、何でしょうか。イスラム教の影響が強くない日本では、モスク自体がムスリムにとって関心の高い場所の一つになります。

たとえば、1935年に建てられた神戸モスクは、1995年の阪神・淡路大震災のときに倒壊しなかったモスクとして、ムスリム観光客の間で人気を集めています。日本最古のモスクの一つでありながら、災害を生き延びた歴史的な建造物であるという点が、訪問の動機になっています。

神戸モスクが人気スポットになっている要因の一つは、モスクの周辺にハラル対応の食事を提供するレストランやお店があることです。「礼拝できる場所」と「ハラルの食事」がセットで揃っていることが、ムスリム観光客の訪問先選びにおいて非常に重要になります。

⑤ 日本の伝統文化への関心——お寺もムスリム観光客の関心の対象

日本は世界的に見ても、独自の文化が豊富な国として知られています。伝統的な文化が体感できる場所、たとえばお寺もムスリム観光客が興味を持つ観光地の一つです。異なる宗教文化に触れる体験は、ムスリムにとっても観光の重要な要素になっています。

まとめ——お祈りスペース+ハラル食事のセットが、訪日ムスリムの体験を変える

ムスリム観光客の訪日体験を高めるために、日本側に求められるのは大きく2つです。1つはお祈りができるスペースの確保、もう1つはハラル対応の食事を提供するレストラン・お店の拡充です。

神戸モスクのように、両方が揃っている場所は、それだけで強力な観光資源として機能します。逆に、片方だけでは訪問の動機としては不十分です。世界15億人のムスリム市場を訪日インバウンドとして取り込むためには、点ではなく面で「礼拝+食事+観光体験」の三位一体を整える設計が、これからの鍵になります。


この記事の著者

ファリス(アジアクリック・ハラル/マレーシア担当)
マレーシア出身。イスラム教徒の視点から、ハラル文化・訪日ムスリム観光・現地市場に関する一次情報を発信。アジアクリック(代表:高橋学)所属。

監修

高橋 学(たかはし まなぶ)
アジアクリック代表。タイ・バンコク在住。中国を含むアジアでの実務歴20年以上。日本語・英語・中国語・タイ語の4言語ビジネスレベル。東南アジア6カ国+インド+中国の現地ビジネス、訪日インバウンド、SNSマーケティングを専門とし、日本の自治体・観光団体・企業に対し、どの国に・どの順序で・どのように伝えるかの判断材料を提供している。

関連リンク
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お問い合わせ:info@asiaclick.jp

参考資料・関連情報

2013年7月3日水曜日

タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア人の日本47都道府県の認知率


昨今、東南アジア諸国からの訪日観光客が増えています。
では、タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア人観光客は、日本の都道府県についてどのくらい知っているのでしょうか?


東京・北海道・大阪はタイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア人も知っているようです。
しかし、インドネシアでは北海道・京都・沖縄ですら3割以下の認知率。

どれだけ現地で日本地域情報が少ないのか分かります。
これらASEAN市場を狙うには、知られていないから観光インバウンドPR戦略を始める必要が有るようです。

ジャカルタそごうの 旅行ガイドコーナーには、日本旅行ガイドがありませんでした。
タイと韓国が多めです

また、ライバルの中国・香港・台湾・シンガポール、バンコク、プーケットやバリ、バンドン、ランカウイ島との差別化が必要です。

タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア人観光客にとっては、遠い日本に行かなくてもリゾートなら1万円程度ですぐバンドンやプーケットやに行けますし、買い物やグルメなら香港やシンガポールがあり、歴史文化ならバンコクや台湾という選択肢があります。

シンガポールの旅行会社のパンフレット。日本は高い・遠い。

情報の質を2倍に・量を10倍に、まずはFacebookなどSNSと現地語ホームページの開設から、ASEAN観光インバウンドを進めて参りましょう。
(高橋学/アジアクリック)


アジア勉強会のご案内: 7月10日(水)、ソーシャルおじさんズ代表の徳本昌大氏と「ASEANでFacebookを使う方法」セミナーを行います。詳細・申し込みはこちら


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2013年6月26日水曜日

シンガポールの概略とシンガポーリアンの国民性——シンガポール人観光客を理解するために

当記事の3行まとめ

  1. シンガポールは東京23区ほどの国土に多民族が共存する先進的な都市国家で、独自の融合文化を持つ
  2. シンガポーリアンの国民性は「Kiasu(キアス)」——損をしたくない、何事でも一番になりたいという気質に象徴される
  3. ショッピングと食が日常の楽しみで、一人当たり名目GDPが日本を上回る水準ながら、競争社会に生きる強いプレッシャーがある

本記事では、都市国家シンガポールの概略と、シンガポーリアン(シンガポール国民)の国民性について整理します。日本からの観光誘致やビジネス進出を検討する際の前提理解として、活用していただければと思います。

① 先進的な複合多民族国家としてのシンガポール

シンガポールは、自国資源が乏しい中で移民を最大限に受け入れつつ、戦略的な開発政策を展開してきました。その結果、アジアのハブ的役割を担う先進国へと成長を遂げました。

国土は約716平方キロメートルと、東京23区ほどの面積です。中華系(74%)、マレー系(13%)、インド系(9%)、ユーラシアンとプラナカン他(3%)と複数の民族が共存し、独自の融合文化を生み出しています。人口は約507万人(うちシンガポール人と永住者は約373万人)で、公用語は英語、中国語、マレー語、タミル語の4つ。大半の国民が2つ以上の言語を操ります。

複数の民族間でビジネス以外での交流は決して多くないものの、国民の「シンガポーリアン」としてのアイデンティティは強く、誇りを持っているのもこの国の大きな特徴です。

② 「Kiasu(キアス)」——シンガポーリアンの国民性を象徴する言葉

シンガポーリアンの性格は、現地語の「Kiasu(キアス)」という言葉でしばしば語られます。意味は「損をしたくない」「何事でも一番になりたい」というもので、1965年の独立以降、小国でありながら数々の困難を乗り越え、周辺国との政治的・感情的な出来事をバネにして驚異的な経済発展を遂げてきた過程で育まれた気質と考えられます。

Kiasuは単なる国民性の話ではなく、シンガポール社会の経済的プレッシャーと表裏一体の概念です。住宅ローン、教育費、競争社会の中で生きる人々の合理的な対応として、Kiasuという気質が形成されてきたと捉えるのが正確です。

③ 楽しみは「ショッピング」と「食べること」

シンガポーリアンにとっての楽しみといえば、ショッピングと食です。一人当たり名目GDPが日本を上回るシンガポーリアンの生活水準は高く、無数のショッピングセンターが旺盛な購買意欲を満たしています。

外食産業も非常に盛んで、3食すべて外食というシンガポーリアンも珍しくありません。特に日本料理は、ヘルシーで美容にも良いという評価から非常に人気が高く、飲食店検索サイト「ぐるなびシンガポール」に登録されているレストランだけでも510店舗に及びました(記事公開当時)。寿司・天ぷら・ラーメン・カレーまで、ほぼあらゆる日本食がショッピングセンター内を中心に味わえる環境が整っています。

一方、国土が小さいシンガポールには娯楽スポットが限られ、日常の娯楽は「K-BOX」に代表されるカラオケボックス、映画、ビリヤード程度というのが現状です。避暑、美食、異文化体験を求めて、日本を含む年に数回の海外旅行を1年先まで計画しているシンガポーリアンも少なくありません。

国を挙げてのセールも年2回開催され、普段は高価なブランドが半額以下になることも珍しくありません。

④ 競争社会に生きるシンガポール人たち

シンガポールには、マレーシアなど周辺国や欧米から、より質の高いキャリアと給料を求めて、英語を母国語レベルに操る多くの外国人が集まり働いています。実際にシンガポールでビジネスをすると、初対面で「学歴」「キャリア」「英語レベル」を確認されるのが一般的です。

大学院卒やMBA取得者が多いシンガポールビジネス界においても、格差は広がっています。一般のビジネスパーソンは30年ローンで数千万円のマイホームを購入し、子どもにより良い英語教育・大学院教育を受けさせるために働き続けます。ハイキャリア層は、よりセレブな生活を実現するために収入を最大化していきます。

「英語と学歴」「キャリア」「給与」の3要素が判断軸の中心にあるシンガポールビジネスパーソンは、プロジェクトを共にする際にも、報酬だけでなく「自身のキャリアにどうプラスになるのか、これは本当のチャンスなのか」を冷静に見極めます。ビジネス面では非常にドライな判断軸を持っているのが特徴です。

⑤ シンガポールの情報インフラとSNS

こうした都市国家で生きるシンガポール人にとって、キャリアアップのための情報と人脈は何よりも重要です。シンガポール人口507万人のうち、4人に1人が使っているSNSがあり、ビジネスパーソンはほぼ全員が利用していると言える状況です。

このSNSの特性と、シンガポール人の情報獲得方法・コミュニケーション方法については、別記事で詳しく整理しています。

まとめ

シンガポール市場と向き合う際の前提は、3つです。

1つ目は、多民族が共存する先進的な都市国家であり、独自の融合文化を持つこと。2つ目は、Kiasuに象徴される「損をしたくない・一番でありたい」という国民性が、経済的プレッシャーと一体になった構造であること。3つ目は、ショッピングと食が日常の楽しみで、海外旅行への支出意欲が高い消費者層が厚く存在すること。

これらを踏まえた上で、観光誘致でもビジネス展開でも、「シンガポーリアンの判断軸(合理性・キャリア・価値)」に直接訴える設計が、結果につながる近道になります。


この記事の著者

高橋 学(たかはし まなぶ)
アジアクリック代表。タイ・バンコク在住。中国を含むアジアでの実務歴20年以上。日本語・英語・中国語・タイ語の4言語ビジネスレベル。東南アジア6カ国+インド+中国の現地ビジネス、訪日インバウンド、SNSマーケティングを専門とし、日本の自治体・観光団体・企業に対し、どの国に・どの順序で・どのように伝えるかの判断材料を提供している。

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